「Winny利用者の3割が業務用PCでもWinnyを使う、NS総研調査」

 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/08/10/12977.html

 INTERNET Watchではひたすら「Winny」「Winny利用者」と連呼しているが、NS総研の調査では「Winny等(に代表されるP2Pファイル共有/交換ソフト)」となっていて、かならずしもWinnyに限定した調査・アンケートではない点が如何とも言いがたい。(ただし、P2Pファイル共有/交換ソフトってどの範囲かはわからないが…。)
 意図しない情報漏洩は、従来のファイル共有ソフトではそれほど多くなかっただろうに。


 以下、色々考えている/いたこと。

 従来のP2Pファイル共有ソフトKazaa等)と比べ、Winnyは「自ノードが何をアップロードできるのかわからない」「自ノードが何をアップロードしているのかわからない」という特徴を存分に生かしているわけで、「管理型P2P」と「非管理型P2P」というような区別が可能じゃないかと思う。
 自分が悪意のある情報を送信してしまった場合に「私の管理外故に私には責任はありませんよ」という言い訳になるわけだけど、「意図的に管理外とした」と捉えることが出来れば、ある程度の責任が発生しても不自然ではないのでは?

 Winny擁護意見として「インターネットの中継サーバと同列だから、具体的情報に対しては責任は問われない」という意見もあるが、「悪意のある情報を送信してしまう可能性」と「Winnyを使うことによる(合法的)利益」を天秤にかけたらどう考えても前者の比重が高まるだろう状況で、可能性を知りつつも利用を続けるのって責任がないのかな、という辺りが前々から疑問です。